MUDURA について
日本では、かつて暮らしの中に絹が根づいていました。養蚕、糸づくり、染織、仕立て。
すべての工程に、人の手と自然への敬意が込められてきました。
その絹は、皇室の衣装、能や舞妓、そして染織工芸など、あらゆる伝統文化を支えてきた
”美の根源”です。
しかし現在、日本の絹産業は急速に失われつつあります。
技術の継承が断たれ、職人たちの分業による知恵と連携は
今まさに静かに途絶えようとしています。
その循環が失われれば、再生は極めて困難です。
それは、素材の喪失ではなく、日本の精神性、自然観、美意識の消滅を意味しています。
絹織物には、“手の技”と“祈り"のような美意識”が宿っています。
「手間を惜しまず、美を追求する」これがMUDURAブランド。
日本人の哲学であり、現代のSDGsにも通じる持続可能な精神です。
その第一歩として生まれたのが、MUDURAファーストコレクション。
京都の友禅染めで彩られた反物を贅沢に用い、絹本来の輝きと着心地を生かした
リゾートウェアを創り上げました。
伝統を纏いながら、現代の美と調和する佇まいは、文化と未来をつなぐ象徴です。
MUDURAの使命は、サウジアラビア王国という未来への変革を遂げる地において
こうした日本の絹文化を「過去の遺産」ではなく、現代のラグジュアリーとして再構築し、
世界へと発信すること。
それは、文化と文化、伝統と革新、心と心を結ぶ架け橋になると信じています。
私たちは、ファッションというかたちを通して、
持続可能性、伝統技術の保全、そして国際交流という視点から
日本とサウジアラビア王国が未来を共創するための新しいプラットホームです。
私たちは、この意義ある挑戦に賛同し、ともに未来を創ってくださるパートナーを
求めています。
MUDURAは、日本の美と精神を纏い、未来へと繋いでいきます。